劇的逆転!万波が決勝弾、古林は粘投10Kでプロ初勝利!ファイターズ、鷹を破り3連勝!

グランドとボール パリーグ

2025年5月1日、福岡ソフトバンクホークスの本拠地・みずほPayPayドームで行われた一戦。北海道日本ハムファイターズは、見事な逆転劇でソフトバンクホークスを3対2で下し、価値ある勝利を掴み取りました!

序盤にリードを許す苦しい展開ながら、チーム一丸となった粘り強い戦いぶり。特に、この試合のヒーローとなった万波中正選手の一振り、そして先発マウンドで奮闘し、嬉しい来日・NPB初勝利を挙げた古林悠斗投手の力投は、多くのファンの胸を熱くしたことでしょう。わずか1点差での勝利は、まさに手に汗握るシーソーゲームの結末でした。


序盤の重圧:古林、立ち上がりに苦しみホークスが先制

ファイターズの先発マウンドには、NPB初勝利を目指す古林悠斗投手が上がりました。しかしその立ち上がり、古林投手はホークス打線のプレッシャーにさらされます。

1回裏、先頭の野村勇選手にセンターへの二塁打を浴びると、続く笹川吉康選手にもヒットを許し、無死一、三塁のピンチ。ここで3番・栗原陵矢選手にレフトへ犠牲フライを打ち上げられ、ホークスに先制点を献上。さらに二死二塁から、中村晃選手にライト前タイムリーヒットを許し、スコアは0-2に。

NPB初勝利を目指す投手にとって、初回の2失点は大きな重圧。しかし古林投手はこの回を2点で切り抜け、後続を断ちました。この踏ん張りが、後の逆転劇への伏線となります。

一方、ファイターズ打線は、かつてのチームメイトであり、この日ホークスの先発だった上沢直之投手の前に沈黙。新庄剛志監督が試合後に「4回までノーヒットに抑えられた」と振り返ったように、序盤は攻略の糸口を見つけられずにいました。


反撃の狼煙:5回、万波の二塁打から同点劇!

重苦しい雰囲気を打ち破ったのは5回表。この回が、試合の大きな転換点となります。

先頭の清宮幸太郎選手が内野安打で出塁すると、続く万波中正選手が右中間を破るフェンス直撃のツーベースヒット!無死二、三塁のチャンスを作り出します。

ここで郡司裕也選手がセンターへ犠牲フライを放ち、三塁走者の清宮選手が生還。まず1点を返しスコアは1-2。さらに二死三塁の場面で、石井一成選手の打席中にソフトバンクバッテリーがパスボール。万波選手がホームインし、ついに2-2の同点に追いつきました!


決勝点!万波、レフトスタンドへ勝ち越しソロ!

試合は2-2のまま終盤7回表へ。球場のボルテージが最高潮に達する中、この男が試合を決めました。

先頭の清宮選手がショートフライに倒れた後、打席には万波中正選手。フルカウントから振り抜いた打球は「弾丸ライナー」と呼ぶにふさわしい鋭い軌道を描いて、レフトスタンドへ一直線!

均衡を破る、勝ち越しのソロホームラン!これでスコアは3-2。ファイターズが土壇場でリードを奪いました。

万波選手はこの試合、5回の同点劇を導く二塁打と、この7回の決勝弾でチームを勝利に導く活躍。プレッシャーのかかる場面で結果を出すその姿は、まさにチームの主砲としての存在感を見せつけました。


粘りのエース候補:古林、10奪三振で掴んだNPB初勝利!

勝利投手は、先発の古林悠斗投手。

初回に2点を失う苦しい立ち上がりでしたが、その後は立ち直り、2回から7回までホークス打線に追加点を許しませんでした。

最終的に古林投手は7回を投げて被安打5、四球1、そして10奪三振の力投。失点は初回の2点のみ(自責点2)、球数は103球という内容でした。

そして何より、この勝利が古林投手にとって待望のNPB初勝利!苦しい立ち上がりを乗り越えての白星は格別の味だったはずです。

リリーフ陣も完璧。8回は河野竜生投手が無失点でつなぎ、9回は守護神・田中正義投手が締めてセーブを記録しました。

精神的にも肉体的にも難しいマウンドで、尻上がりに調子を上げた古林投手の投球は、単なる1勝以上の意味を持つものでした。将来のエースとしての大きな可能性を感じさせる快投でした。


新庄監督、勝利を語る:「勝てばいいっすよ!」古林の粘りを称賛

試合後、新庄剛志監督は、NPB初勝利を挙げた古林投手の粘りを称えました。

「初回はカンカン打たれたけど、もう勝てばいいっすよ。」

この一言には、結果がすべての勝負の世界で、苦しみながらも勝利をつかんだ若き投手への労いと、勝利至上主義を貫く監督らしい哲学が凝縮されています。

また、この日対戦した相手先発、元ファイターズの上沢直之投手については、興味深い観察眼を披露。

「真っすぐが多かったですね。ファイターズの時には、全くしてなかったクイック(笑い)。びっくりするぐらい、する」 。

古巣を離れた投手の変化に言及するあたり、相手の分析にも余念がない、指揮官としての鋭い視点がうかがえます。

パーソル パ・リーグTV公式チャンネルはこちら

© 2025 TrendTackle. All rights reserved.

コメント

タイトルとURLをコピーしました