久保建英、劇的勝利の代償――レアル・ソシエダ、バルサを破るも主力負傷退場

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2026年1月18日、サン・セバスティアン

ラ・リーガ第20節、レアル・ソシエダ対FCバルセロナの一戦は、2-1でホームチームが劇的な勝利を収めた。公式戦11連勝中、首位を独走していたバルセロナの連勝記録をアノエタで止めた歴史的な勝利——しかし、その代償はあまりにも大きかった。久保建英が後半69分、負傷により担架で退場となったのである。

試合結果と経過

最終スコア: レアル・ソシエダ 2-1 FCバルセロナ

得点経過:

  • 32分: ミケル・オヤルサバル(ソシエダ)
  • 70分: マーカス・ラッシュフォード(バルセロナ)
  • 71分: ゴンサロ・ゲデス(ソシエダ)

試合はバルセロナが圧倒的にボールを支配し、ポゼッション率は72〜74%に達した。しかし、前半だけでゴール取り消しやPK判定を含め、VARによって4度も決定が覆されるという異例の展開となった。7分のフェルミン・ロペスのゴールは、ダニ・オルモが久保へのファウルを犯していたとしてVAR介入により取り消し。21分と27分のゴールもオフサイドで無効となり、45分には一度は宣告されたPKがVARによって取り消された。

前半32分、ゴンサロ・ゲデスの左サイドからの完璧なクロスに、主将オヤルサバルがダイレクトボレーで応え、ソシエダが先制に成功した。

後半はバルセロナの猛攻が続き、合計5回もポストやクロスバーを叩く不運に見舞われた。GKアレックス・レミロの神がかり的なセーブも光り、バルセロナは決定機を何度も阻まれ続けた。

そして運命の終盤——久保が負傷退場した直後の70分、ラミン・ヤマルのスルーパスからラッシュフォードがヘディングで同点に追いつく。しかしわずか1分後の71分、ゲデスが勝ち越しゴールを叩き込み、リードを奪い返した。

88分にはカルロス・ソレールが一発退場となり、10人での戦いを強いられたが、ソシエダは最後まで守り切り、歴史的な勝利を手にした。

久保建英のパフォーマンス――負傷までの69分間

久保建英はこの試合、右ウイングで先発出場した。現地紙ムンド・デポルティーボの試合採点では、久保に8点という高評価が与えられている。

守備面での貢献

マタラッツォ監督の戦術は、久保にバルセロナの左サイドバック、アレハンドロ・バルデの攻撃参加を封じ込める献身的な守備タスクを課していた。ポゼッション率が26%という圧倒的劣勢の中、久保は自陣深くまで戻り、右サイドバックのアランブルと連携してバルデとダニ・オルモのコンビネーションを分断し続けた。

試合の流れを変えたプレー

前半7分、バルセロナがフェルミン・ロペスのゴールで先制したかに見えた瞬間、VARが介入した。ゴールに至るプレーの起点で、ダニ・オルモが久保からボールを奪取する際、ボールに触れる前に久保の足に接触していたことがリプレイで明らかになった。オンフィールドレビューの結果、ゴールは取り消され、ソシエダ陣内での久保へのファウルとして試合が再開された。

この判定が心理的に与えた影響は計り知れない。もし開始早々に0-1となっていれば、ソシエダの堅守速攻というゲームプランは崩壊していただろう。久保のボールキープ能力と、相手のファウルを誘発する体の使い方が、実質的に「1点を防いだ」と言える。

攻撃の起点として

守備に忙殺される中でも、久保はボールを持てば即座に脅威となった。密集地帯でもボールを失わない技術は、劣勢のチームにとって貴重な「息継ぎ」の時間を作った。ポゼッション率20%台という極端な展開の中で、久保が右サイドで時間を作れるかどうかが、チーム全体がラインを押し上げる唯一のスイッチとなっていた。

オヤルサバルの先制点も、その直前の展開で右サイドの久保がバルセロナの守備陣を引きつけ、サイドチェンジを可能にするスペースを生み出していた点は見逃せない。

負傷の詳細――冷静な事実確認

発生の瞬間

後半69分、久保はスプリント中に突如として足を止めた。接触プレーはなく、自らピッチに座り込んだ。現地レポートによれば、「レース中に何かを感じた」とされており、これは典型的な筋肉系トラブルの受傷メカニズムである。

重症度の指標

久保は自力で歩くことができず、担架でピッチを去った。通常、軽度の筋損傷であれば選手は足を引きずりながらも自力で歩行可能であることが多い。担架が必要となる場合、部分断裂以上の重傷である可能性が高まる。

現地メディアは「ハムストリング(太もも裏)の筋損傷」と報じており、ムンド・デポルティーボは「Roto(断裂)。深刻でないことを祈るばかりだ」と伝えている。

公式発表待ち

マタラッツォ監督は試合後の会見で「まだ検査結果は出ていないが、重度の筋損傷だ」と語った。現時点で公式発表はなく、復帰時期は未定。今後のMRI検査結果を待って詳しい情報が公表される見込みだ。

各方面の評価

現地メディアの採点

久保建英: 8/10(ムンド・デポルティーボ)
「守備面での努力も惜しまず、攻守にアクティブだった。彼は元のレベルを取り戻しつつあった。」

アレックス・レミロ(GK): 10/10
フレンキー・デ・ヨングをして「素晴らしい試合をした」と言わしめた守護神。決定的なセーブを連発し、バルセロナの猛攻を水際で食い止めた。

ゴンサロ・ゲデス: 9/10
1ゴール1アシスト。全得点に絡み、攻撃の核として機能した。

バルセロナ側の評価

ラミン・ヤマル: 9/10
敗戦チームながら最高評価。ラッシュフォードへのアシスト、取り消されたゴール、数々のチャンスメイクと、孤軍奮闘の活躍。「魔法が無駄になった」と評された。

タイトルレースへの影響

この敗戦により、バルセロナの勝ち点は49のまま足踏みとなった。一方、前日にレバンテを2-0で下した2位レアル・マドリーは勝ち点48まで詰め寄っている。勝ち点差はわずか1ポイント。11連勝という圧倒的なモメンタムが断ち切られたことで、バルセロナにはプレッシャーがかかる。逆にレアル・マドリーにとっては、逆転優勝への現実味が帯びてきた。

ソシエダへの影響

ブライス・メンデスが本調子でない中、右サイドの創造性は久保に依存していた。久保の長期離脱となれば、欧州カップ戦出場権争いにおいて大きな痛手となる。ペレグリーノ・マタラッツォ監督の手腕が問われることになるだろう。

まとめ

2026年1月18日のアノエタでは、「勝利の歓喜」と「エース喪失の不安」が同時に押し寄せた。レアル・ソシエダは首位バルセロナを破るという歴史的な勝利を手にしたが、その代償として久保建英という最大の武器を失う可能性に直面している。

歓喜の夜に残された不安。その行方は、数日後に明らかになる。

試合ハイライトは海外サッカーに強い配信サービス「DAZN」で視聴できます。

「久保建英選手の最新試合結果については、レアル・ソシエダ公式サイトをご覧ください。」

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