ラ・リーガ第17節。
レアル・ソシエダは最下位レバンテを相手に、1-1の痛恨のドローで終えた。
前半アディショナルタイム、久保建英がネットを揺らした瞬間――あの歓声とため息の入り混じる空気を、私は忘れないと思う。
今季初戦以来となる久保のリーグ戦ゴール。
しかもヘディングという、彼にとってほとんど前例のない形だ。
この一撃は、シーズン序盤の失望と、負傷に苦しんだ日々の重さ。
それを解き放つような力を帯びていた。
しかし、試合後のスコアは1-1。
勝てなかった。
そして、それこそが現実だ。
◆ 久保は復活の狼煙を上げた。だが、チームはまだ深い霧の中にいる。
前半45+1分。
ゲデスからの高速クロスに、久保はマークを剥がし、ファーへ走り込み、頭で合わせた。
まるで時間が止まったかのような瞬間。
そして、そのあとのジェスチャー――
両手を合わせてスタンドに向けた謝意。
闘病中のスタッフへ送った敬意のサイン。
ゴール以上の重みがそこにあった。
欧州メディアも久保を絶賛している。
- AS紙:「得点感覚を取り戻した」
- MD紙:「停滞するチームを解き放つ鍵。復調は不可欠」
そんな称賛の声は、復活の証だろう。
しかし――。
試合は逃げ切れなかった。
90+3分、PKで追いつかれた。
最下位相手のドロー。
勝ち点2を落とした。
そして順位は15位のまま。降格圏はすぐ背中に迫っている。
◆ チームの低迷。その中心で、久保が再び旗を掲げはじめた。
ここからのソシエダには、観客を震わせる勝利が必要だ。
明るい未来を照らす光が必要だ。
いま、その役割を担えるのは誰か?
私は迷わず、こう書く。
久保建英だ。
なぜなら――
- 攻撃の停滞を打開できる創造性
- 労を惜しまぬ守備意識
- そして、責任を背負う覚悟
そのすべてを、この試合で示したからだ。
復活のゴールは、単なる1点ではない。
“俺はまだ終わっていない” という宣言だ。
この日、久保は確かに戻ってきた。
だが、完全復活とは言わない。
あえて言うなら――助走が始まった。
◆ いま求められるのは、久保の“連続性”だ。
15位という現実。
降格圏が息を潜めて待つ位置。
いまのソシエダが必要としているのは、
1試合の輝きではなく、連続する火だ。
久保が
次も、
また次も、
圧倒する。
その積み重ねが、チームを引き上げる力になる。
欧州メディアが久保の復活を「不可欠」と語ったのは、
ただ褒めるためではなく、
チームの現状を理解しているからだ。
いまのソシエダは、久保によって変わるしかない。
それほど苦しい位置にいる。
だからこそ――
このゴールに意味がある。
この試合は、苦いけれど、希望を残した。
◆ 最後に。
スペインの冬空の下、
彼が両手を合わせたあの瞬間。
スタジアムの光と影の中で、
久保は静かに、誇りを取り戻した。
まだ旅は続く。
まだ厳しい戦いは続く。
でも私は信じたい。
このヘディング弾が、彼とソシエダにとっての再起点になることを。
終わりの鐘ではなく、始まりの鐘であることを。
そしていつの日か、
この苦いドローを振り返り、
「あの日がターニングポイントだった」と笑える日が来ることを。
心から、そう願っている。
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「久保建英選手の最新試合結果については、レアル・ソシエダ公式サイトをご覧ください。」
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