まさに粘り勝ち!清宮・石井の連続押し出しと上原の好リリーフで掴んだ劇的な1点差勝利

グランドとボール パリーグ

いやあ、実にしびれる試合でした。 8月20日のエスコンフィールドでのオリックス戦、ファイターズが6-5で勝利し、これで4連勝。貯金も今季最多の24まで伸ばしています。

序盤は壮絶なホームラン合戦

序盤は、壮絶なホームランの応酬でした。 初回に水谷が先頭打者ホームランを放てば、2回にはオリックスの中川が同点弾。3回に勝ち越されたかと思えば、4回にはレイエスが24号ソロで追いつき、続く5回には今度は25号2ランで勝ち越し。両チーム合わせて5本ものホームランが飛び交う、まさにシーソーゲームとなりました。

勝負を決めた6回裏、二死満塁からの「粘り」

しかし、この試合の本当の勝負どころは、派手な一発ではなかった。

試合が大きく動いたのは、4-4の同点で迎えた6回裏です。 田宮、万波、水野の3連打で一死満塁。絶好のチャンスでしたが、水谷が三振に倒れて二死満塁。一本出なければ流れが完全に相手に渡ってしまう、非常に重苦しい場面。

清宮幸太郎、勝ち越しを決めた選球眼

ここで打席に入ったのが清宮でした。 彼はフルカウントから、難しい球をしっかりと見極めて、押し出しの四球を選びます。大きなガッツポーズも納得の、チームを勝利に導く価値ある勝ち越し点でした。

石井一成、12球の執念が生んだ決勝点

そして、この回のハイライトはまだ終わりません。 続く石井が見せた粘りには、鳥肌が立ちました。相手の山岡投手に対してファウルで粘りに粘って、投じさせた球数は実に12球。最後は、石井が根負けせずにボール球を見送り、2者連続となる押し出し四球。これが、結果的に決勝点となる貴重な追加点になりました。

相手の山岡投手も試合後に「力負け、粘り負けしました」とコメントしていましたが、まさにその言葉通り。腕力ではなく、打席での執念と忍耐力でファイターズがもぎ取った2点です。

絶体絶命のピンチを救った上原健太の好救援

ただ、これで楽には勝たせてくれないのがオリックス。 8回に1点差に詰め寄られ、なおも一死一、二塁のピンチでマウンドに上がったのが上原でした。

ところが、その上原も後続に打たれて一死満塁と、さらにピンチを広げてしまいます。ヒーローインタビューでは「マウンドの上で震えながら投げてました」と正直に語っていましたが、見ているこちらも心臓に悪い場面だった(笑)。

しかし、そこからが上原の真骨頂。この絶体絶命のピンチを、後続をきっちり打ち取って無失点。打線の粘りに、今度は投手が最高の形で応えました。

4連勝に繋がった「粘りの野球」

試合後、新庄監督は勝利を喜びつつも、「こういう試合ではしっかりバントを決めたいね! これからは!」とコメント。7回のバント失敗をしっかり指摘するところに、勝って兜の緒を締める、首位を追いかけるチームの厳しさを感じます。

ホームランで流れを作り、最後は打者の「選球眼」と投手の「精神力」という、静かな強さで勝利を手繰り寄せる。今年のファイターズの戦い方を象徴するような、実に見事な一戦でした。

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