今日の試合、痺れましたね。オリックスを相手に6-5でのサヨナラ勝ち。これぞファイターズという粘りを見せてくれました。ヒーローはもちろんサヨナラ打の野村佑希選手ですが、試合を作ったのは間違いなく先発の達孝太投手、そして9回にチャンスを繋いだ全員の執念だったと思います。
完璧から一転…それでもエースの意地を見せた達の114球
試合序盤は、誰もが達の快投に釘付けになったはずです。初回から三者連続三振という圧巻の立ち上がり。4回まで一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングに、「今日は何かすごいことが起きるんじゃないか」と胸が高鳴りました。
しかし、野球は本当に難しい。5回、中川選手に一発を浴びて完全試合が途切れると、そこから流れが一変。四球やヒットで満塁のピンチを招き、宗選手に痛恨の逆転満塁ホームランを打たれてしまいました。一瞬で3点のリードが2点のビハインドに。試合後の達選手の「早く終わりたいなっていう気持ちがちょっとあった」というコメントからも、ほんの少し生まれた心の隙が、この結果に繋がってしまったのかもしれません。
ただ、今日の達が素晴らしかったのはここからです。普通なら崩れてしまってもおかしくないこの場面で、6回、7回とマウンドに上がり、後続をピシャリと抑え込みました。新庄監督が「合格ですよ」と評したように、あの悪夢の5回を経て、なおも試合を立て直した投球は、数字以上の価値がありました。「あそこで、抑えられないとエースにはなれない」という本人の悔しそうな言葉に、彼のさらなる成長を確信しました。
達が7回まで投げ抜いてくれたおかげで、齋藤友貴哉投手、田中正義投手と、必勝リレーに繋げられたことも大きなポイントでした。
9回裏、二死からの奇跡。全員で繋いだサヨナラの舞台
そして、運命の9回裏。2点ビハインドで、マウンドにはオリックスの守護神マチャド投手。正直、厳しいなと感じたファンも多かったのではないでしょうか。
先頭が倒れ、一死。しかし、ここからファイターズの粘りが爆発します。清宮選手、石井選手の連打でチャンスを作ると、レイエス選手が三振に倒れ、二死。もう後がない状況で打席には郡司選手。
ここでの郡司選手の粘りは、今日の勝因の一つと言っていいでしょう。ファウルで食らいつき、8球目を執念で三塁への内野安打にしました。決して綺麗な当たりではありませんでしたが、「まだ終わらせない」という気持ちが、満塁という最高の舞台を作り上げたのです。
そして、この日3安打と当たっていた野村佑希選手。チーム全員が繋いでくれたチャンス、これ以上ない場面で、見事に期待に応えてくれました。打った瞬間にわかる、右中間を深々と破る一打。三人の走者が次々とホームインし、劇的な逆転サヨナラ勝ちが決まりました。
新庄監督が言うように、この勝利は本当に大きい。達が粘り、中継ぎが繋ぎ、野手陣が最後まで諦めずにチャンスを作り、そして最高のバッターが仕留める。まさにチーム一丸で掴んだ勝利でした。この勢いで、明日からも勝ち進んでいってほしいですね!
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