2025年5月9日、金曜夜のエスコンフィールドHOKKAIDO。北海道日本ハムファイターズが東北楽天ゴールデンイーグルスとの接戦を2対1で制し、引き分けを挟んで今季最多タイの「貯金4」となる2連勝を飾りました。
この試合の立役者は、9回を1人で投げ抜いたエース・金村尚真。打っては石井一成と野村佑希が得点を奪い、チームを勢いづける見事な勝利となりました。
石井・野村がつないだ得点劇
2回裏:石井一成の技あり先制打
二死一、二塁で打席に立った9番・石井一成が、楽天先発・瀧中のシンカーを捉えてライトへタイムリー。先制の1点をもたらしました。
「最初のチャンスが大事だと思っていた。結果が出てよかった」と試合後に振り返り、相手との対戦経験を活かした一打でした。
3回裏:野村佑希が追加点
続く3回、一死一塁から4番・野村佑希がセンターオーバーのタイムリーツーベース。貴重な2点目を奪い、序盤で試合を優位に進めます。
「うまく反応して打てた」と集中力の高さを見せた野村。これが最終的に決勝点となりました。
金村尚真、魂の116球完投勝利!
試合最大のヒーローは、9回116球を投げ抜いた金村尚真投手。7安打を浴びながらも、9奪三振・無四球でわずか1失点の完投勝利。今季3勝目、そしてリーグトップタイの3度目の完投をマークしました。
試合前には「ローテーションの中で一番状態が悪いのは自分」と語っていた金村。登板間隔が空いた11日間でフォーム修正に努め、見事に結果で応えました。
「中継ぎを休ませるために一人で投げきるつもりだった」
「守備に助けられた、自分だけの力じゃない」
というコメントには、エースとしての自覚と感謝の気持ちがにじみます。
特筆すべきは2回表。
フランコ、鈴木大地、村林を三者連続三振に斬って取る圧巻の立ち上がり。打者に球筋を見せない修正力と精神力が光りました。
投球回 | 球数 | 被安打 | 失点 | 奪三振 | 与四球 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
9.0 | 116 | 7 | 1 | 9 | 0 | 完投勝利 |
終盤のピンチ、新庄監督も「心臓に悪い!」
試合は終盤、楽天の反撃で緊迫の展開へ。
8回表:小郷の内野ゴロで1点返される
一死二、三塁からセカンドゴロの間に1点を返され、2対1。なおも二死三塁、一打同点の場面を迎えましたが、金村が宗山を空振り三振に抑え、踏ん張ります。
9回表:最大の山場
一死から連打で二、三塁。逆転のランナーを背負いながら、金村は鈴木大地をレフトフライ、村林を三塁ゴロに打ち取りゲームセット。
この最後の守備で清宮が冷静に送球を決め、球場は割れんばかりの歓声に包まれました。
これに対して金村投手はヒーローインタビューの中で「ちょっとキヨさん遅かったので、ハラハラしながら見てました」と語り、会場の爆笑を誘っていました。
新庄剛志監督の一言:「しんじょう(心臓)に悪いよ!」
まさに全員で掴んだ、価値ある1勝でした。
勝利の意味と今後への展望
このような接戦をものにできたことは、チームにとって大きな財産。若手とベテランの融合が進む中、終盤の守備や金村の完投劇は、今後の戦い方における指針となるはずです。
勢いに乗ったファイターズ。この試合をきっかけに、さらなる上昇気流に乗ることが期待されます。
おまけ:今日の清宮幸太郎 2安打
あまり目立ってませんが、今日の清宮選手は4打数2安打1得点。打率も2割6分4厘まで上がってきました。暑い時期に強い印象があるので、徐々に上げていってもらいましょう。
金村投手の完投勝利がかかった最後の内野ゴロが清宮選手に飛んで、それを捌いただけでこんなにネタになるのも人気者故です。今後の活躍期待しています!
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